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DIと豊田市が行うソーシャルインパクトボンドを活用した官民連携介護予防事業、2年間で約3.7億円の豊田市における将来の介護給付費削減効果

株式会社ドリームインキュベータ(東京都千代田区、代表取締役社長 三宅 孝之、以下「DI」)と愛知県豊田市(市長 太田 稔彦、以下「豊田市」)が官民連携で取り組む、ソーシャルインパクトボンド(以下「SIB」)を活用した5年間の介護予防事業「ずっと元気!プロジェクト」の中間評価結果をお知らせいたします。

2021年7月より開始した本プロジェクトは、豊田市在住の65歳以上の方を対象に、スポーツ、健康、趣味、就労などのプログラムを提供するものです。これらのプログラムへの参加を通じて社会参加を促すことで、健康増進をはかり、生涯の介護給付費を抑えることを目的としています。

中間評価結果の概要

1)介護給付費の削減効果 サマリ

・プロジェクトを開始した2021年7月から2年間で約3.7億円の将来の介護給付費の削減効果が推計された
・プロジェクト終了時の最終目標である将来の介護給付費削減効果10億円の達成に向け、順調に進捗
※一般社団法人日本老年学的評価研究機構(JAGES)の中間評価調査結果を参照

2)プログラム参加者数の推移(単位:人)

全国規模に展開した場合の介護給付費の削減効果予測は、約2.5兆円

近年、少子高齢化の急速な進行や様々な社会環境の変化に伴い、多くの社会課題が複雑化・深刻化しており、行政の財政負担は増加傾向にあります。なかでも老齢人口の増加による介護給付費の増加は国が直面する社会問題であり、介護給付費の削減は重要な政策課題となっています。DIは、豊田市における本プロジェクトの取り組みを他の自治体にも展開すべく、様々な社会課題を抱える自治体に個別で適用できるような仕組みづくりを行っています。

DIの試算では、全国規模に展開を想定した場合、日本における老齢人口3,600万人に対して、要介護・要支援を除いた凡そ8割の2,880万人が本プロジェクトの対象者となります。仮に全対象者の2,880万人の高齢者が本プロジェクトに参加し、かつプロジェクトの参加を通じて豊田市と同程度の将来における介護給付費の削減効果が得られると仮定すると、全体で約2.5兆円(参加者数2,880万人×一人当たり削減効果額8.8万円)の介護給付費の削減の効果が見込まれる計算となりました。

今後に向けて

DIは引き続き日本を代表する SIB取り組み事業者として、国内のSIB普及・拡大に貢献していくと共に、様々な社会課題の解決に向けて、これまで培ってきた構想を生み出す力、仲間づくりの力、それをビジネスとして束ねていく力を駆使して、DIミッションの「社会を変える 事業を創る。」の実現を目指してまいります。

「ずっと元気!プロジェクト」概要

事業実施期間:2021年7月1日~2026年6月30日(5年間)
事業対象:豊田市内在住の65歳以上の方
事業内容:スポーツ、健康、趣味、就労など60種類以上の社会参加プログラムを提供
事業の目標:
1. 年間5,000人の参加者の獲得
2. 5年間にわたり5億円の事業費を投じて、将来の介護給付費のうち、約10億円の削減効果を目指す

SIB(ソーシャルインパクトボンド)とは

民間企業のノウハウと民間資金を活用した新しいソリューションを成果連動型で実施することで、国や自治体が抱える社会課題の解決を図る、新たな官民連携の仕組みです。医療・健康、インフラ維持修繕、防災、リサイクル、こどもの教育、まちづくり等の幅広い分野でのSIB活用が期待されています。

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本件に関するお問合せ

株式会社ドリームインキュベータ (担当:大西)
電話:03-5532-3200 / Email: info@dreamincubator.co.jp

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