株式会社ドリームインキュベータ
代表取締役社長

三宅 孝之
TAKAYUKI MIYAKE

今、世の中を代表する多くの企業のトップのアジェンダが「事業創造」になってきています。これまで各社の成長を支えてきた既存事業が世界的にも成熟。既存事業では成長を実現できなくなってきたところにコロナ禍が重なり、その傾向は益々強まっています。そうした中、我々DIには、この先、既存事業が新規事業によって大きく置き換えられていくという未来が見えています。

2020年、DIのミッションを「社会を変える 事業を創る。」と再定義しました。新しい事業の創造は大小問わず難しいことに変わりありません。せっかく苦労して創るなら、社会を変えるような大きな事業を創ろうというコンセプトが「ビジネスプロデュース」であり、DIは10年以上にわたり、その方法論と武器を磨き続けてきました。

ビジネスプロデュースは、「社会課題の解決」を実現させるというサステナビリティのコンセプトにも高い親和性があります。社会課題をビジネスの力で解決できれば、事業の規模も大きくなるし、社会にとっても大きなメリットがあります。そういう取り組みだからこそ、仲間の力も借りやすいし、国や自治体の制度整備や見直しの支援も得られる機会が高まります。チャレンジングではありますが、その価値は多くのクライアントやパートナー企業、政府、自治体に認められ、本分野におけるDIブランドは大いに高まったと自負しています。

DIとしても、これらの期待に応える形で、昨年度、構想レベルから価値を創造する「産業プロデュース」と、戦略構築後の実現を推進する「ビジネスプロデュースインストレーション」を追加し、より広く深い事業創造のニーズに対応できるようにしました。いずれも、我々の想定を大きく超える手応えを得て、我々の見立てが間違っていなかったことを確信しました。
さらに今年度からは、「グローバル」と「デジタル」という切り口でラインナップを拡大させ、DIのもう一つの強みであるインキュベーションで培った投資や経営のノウハウもビジネスプロデュースと連携させていきます。これらにより、なお一層、本気の事業創造の仕掛けに関わっていきたいと考えております。

並行して行ってきた構造改革もようやく目途がついてきました。ステークホルダーの皆さまには、随分とお待たせしましたが、いよいよ我々自身も大きく、そして持続的に成長していくモードに入っていきます。
これから始まる新生DIの成長を楽しみにしていただければ幸いです。

代表取締役社長
三宅 孝之