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INTERVIEW

夢を追うために必要なことは、全てDIで学んだ

Newlegacy Hospitality Pte. Ltd. CEO 松田 励さん

慶應義塾大学総合政策学部卒、ロンドン大学インペリアル・カレッジ経営学修士、コーネル大学/ナンヤン工科大学ホテル経営学修士。IT業界を経て、DI入社。2002年~2008年はDI本社にて勤務。2011年にDIシンガポール立ち上げのため再入社、2015年まで勤務。DIでは、大企業コンサルティングとベンチャー育成の他、クロスボーダーのM&Aアドバイザリー業務にも従事。2015年にホテル運営を行うスタートアップをシンガポールで設立し、タイ国内でKokotelブランドを中心に複数店舗を展開。

「”Wow”のあるホテルを1000軒運営する」という無邪気な夢を本気で追いかけることができるのは、「明日のソニーホンダを100社作る」という夢に本気で取り組んでいたDIで社会人生活の大半を過ごしたからだと思います。

DIの投資先だった当時の勤務先が解散してしまい、半ば拾われるような形で2002年に入社しました。高い志を持ってDIに入社をしたというわけではありません。当時社長だった堀さんに「留学するつもりなので、それまで1年半の間お世話になります」と、今となっては顔から火が出るような身の程知らずの入社挨拶をしたのを覚えています。

結果としては、数年間のブランクを挟み、合計10年近くにわたりお世話になりました。

道中、順調であったことはほとんどなく、七転八倒の連続でした。

クライアントに罵倒され、他のメンバーと一緒に地下鉄で帰ることができず、適当な嘘をついて一人だけタクシーで泣きながら会社に帰ったことがあります。

生命保険の外交員のおばちゃんの詰め所に営業に乗り込んでクライアント企業の健康食品を売りにいくも、全く相手にされず、逆に保険を売りつけられそうになったことがあります。

シンガポール法人を立ち上げていた時には、戦略コンサルの大家である社長の山川さんから、「戦略コンサルのような口の利き方をするな」と怒鳴られたことがあります。(拠点長としての当事者意識を持てという意味で。)

結果としては、DIのように大真面目に夢を語るような環境で育たなければ、自らの夢を追う人生など送っていませんでした。

マレーシアでホテル開発のプロジェクトを経験しなければ、ホテルの仕事をしようとなど思いませんでした。

海外子会社立ち上げの経験がなければ、海外で起業することなど思いつきもしませんでした。

M&Aアドバイザリーでの胃を痛めながらディールダンをさせる経験がなければ、ディールダンの連続である現在の事業を作れませんでした。

私の場合は、先輩に恵まれ、後輩に恵まれ、クライアントに恵まれ、仕事に恵まれ、七転八倒の経験全てが社会人としての血肉となりました。仮に現時点で具体的な夢が無いとしても、夢を追うことに対して真剣になっている自分をイメージできる人であれば、DIという稀有なフィールドで存分に七転八倒し、成長と進化をしていけるのではないでしょうか。