グローバルSX
Client: JICA(国際協力機構)
東南アジア・南アジアにおけるソーシャルインパクト投資に関する戦略策定及び実行支援
背景
発展途上国における社会課題に対し、社会的インパクトと経済的リターンを両立させるビジネスへの挑戦がスタートアップ企業を中心に拡大しつつあります。このような企業を支援していくためのインパクト投資のスキームを検討するため、弊社はJICAとともにベトナム、インドネシア、インド3カ国におけるインパクト投資の状況の調査、さらにはスタートアップ企業6社の実際の支援を通じたJICAの新たな支援メニューの検討を2年間にわたり行いました。
支援内容
本プロジェクトは、JICAによるインパクト投資のエコシステム支援戦略の検討と、スタートアップ企業に対する実際の支援を通じた戦略のアップデートの2フェーズに分けて実施されました。
Phase1:インパクト投資のエコシステム支援戦略の検討(1年)
対象3か国の3分野(保健・医療、公衆衛生、農業)における主要な政策目標・社会課題をリスト化し、これらの課題解決に資する国内外の有望スタートアップ・日系技術保有企業の網羅的なスクリーニングを実施しました。また、他援助機関の活動内容の調査・分析を通じて、JICAが途上国に対して提供すべきインパクト投資拡大のための機能(インパクト投資ファンドやテクニカルアシスタンス)を検討しました。
JICAが目指す構想
Phase2:途上国スタートアップ企業等に対する支援(1年)
Phase1の結果を踏まえ、ベトナム・インドネシア・インドにおけるソーシャルスタートアップを各国2社ずつ選定し、JICAとDIが主体となって現地でのPMF(Product Market Fit)検証の支援を行いました。具体的には、選定6社のスタートアップに対して、ビジネス観点(サービス・技術の現地市場への適用可能性等)と、インパクト観点(社会的インパクトの計測スキームの構築・測定)の両面の支援を現地において6ヶ月以上にわたって実施しました。コロナ禍にもかかわらず、6社すべてがPMFを達成すると共に、社会インパクトの計測に成功しました。
本PMF支援プログラムに参加した企業例:リージョナルフィッシュ社