中学生が「ビジネスプロデューサー」を体験。
“DIらしさ”で描く子どもの未来と社会貢献のかたち
2023年7月14日、東京・世田谷にある鷗友学園女子中学校の3年生14名がDIを訪れ、 社会を変える 事業を創る「ビジネスプロデューサー」とはどんな仕事なのかを学んだ。現役ビジネスプロデューサーによる講義、グループディスカッションなどを通じ、DIも生徒も互いに大きな刺激を受けた1日。その様子をレポートする。
なぜ、DIに職場訪問?
近年、学校教育では「キャリア教育の充実」をテーマにしたカリキュラムが増えています。鷗友学園女子中学校の3年生では、「職業」をテーマに、①さまざまな職業について調べ、実際に働いている方の話を伺うこと、②仕事の意義や重要性を理解し、将来の自分をイメージしながら主体的に進路について考えていく基礎を築くこと、を目的とした取り組みを行っています。
そしてこの度、「DIの手がける“ビジネスプロデュース”を体験したい」という学校側の想いと、DIの「子どもたちの未来に貢献したい」という想いが重なり、職場訪問が実現しました。
中学生は「コンサルティングに興味あり」
同校の職場訪問では50以上の訪問先があり、大使館やIT企業、中にはお寺もあり、幅広く「職業」を体験できるカリキュラムになっているとのこと。
「コンサルティングという仕事に興味があった」、「コンサルティングに必要なことを知りたい」という生徒の皆さんに、DIとはどんな「職場」であり、そこで活躍する「ビジネスプロデューサー」とはどんな仕事なのか? を実際に体験してもらいました。
最初にオフィス内を見学。フリーアドレスとなっている執務エリアでは、社員に仕事内容や前職での経験をインタビュー。元「鉄道会社」、元「商社」など、様々なバックグラウンドを持つ人がDIに集まっていることが見えてきます。
「一見、コンサルとは関係ないような職業なのが不思議!」、「だからいろいろな業界と関わる仕事ができるんだ!」という驚きの声がオフィスに広がります。ビジネスプロデューサーの仕事に興味を持っていた生徒の皆さんの中で、そのイメージが少し変化した瞬間です。
開放感のあるリフレッシュルームでは、コーヒーやお菓子などが置かれ、金曜日の終業後には無料でアルコールも飲めると知り「楽しそう!」と、DIの意外な一面を知って盛り上がった様子に。
ビジネスプロデューサーって、どんな仕事?
続いて、マネジャーの吉原から、DIが手掛けるビジネスプロデューサーについて説明。
「社会課題をビジネスによって解決することが、DIが取り組むビジネスプロデュース。そのために大きな構想を描き、必要なプレイヤーを巻き込み、結果を出すのがDIの考えるビジネスプロデューサーの仕事です。」
ビジネスプロデューサーに求められる資質は?
では、DIのビジネスプロデューサーと他社のコンサルタントとの違いは何なのでしょうか? 吉原が続けます。
「一般的なコンサルタントが戦略を提案するのに対し、DIのビジネスプロデューサーは“一緒にやる”んです」
ビジネスが成立していない新しい事業において、ビジネスを成立させるために“一緒にやる”。そのための前提として「①前向きで明るい ②謙虚で素直 ③自分の意思がある」ことが必要だと説明。
また、ビジネスプロデューサーの魅力は大きく3つあると語ります。
「1つ目は、プロジェクトが前向きで、大きなテーマが多くあること。例えば、30~50年後の将来をよくするための最先端のイノベーション・ビジネスモデルを仕事にできること。
2つ目は、自身のスキルが鍛えられ、成長を実感できること。
3つ目は、社内スタッフはもちろん、優秀でアツい経営者やビジネスパーソンなど、よい仲間に出会えることですね」
「どんなスキルを身に付けるべきですか?」という生徒の皆さんからの質問には、「新しいことや必要だと感じることに“興味を持つ”ことから、この仕事は始まります。そして、自分自身が面白いと思ったことについて“とことん調べる”ことが、ビジネスプロデューサーの基礎であり、力になります」
“ビジネスの打ち手”を実際に考えてもらう
続いて、「コンビニエンスストアの売上を伸ばすための打ち手」をテーマとしたグループディスカッションに移ります。
DIの若手ビジネスプロデューサー達がリードしながら、まずはコンビニの売上を分解し、どのような構造になっているかを探り、新たにどのような施策を打つとよいかを話し合い、スライドにまとめて発表。制限時間は1時間!
ボードにアイデアを書き出したり、自身の経験から解決を試みたり、社員の意見を聞きながらブラッシュアップしたり……グループごとにアプローチは様々。次第に緊張も解け、白熱したディスカッションが展開されました。
中学生ならではのアイデアで打ち手を発表!
夜間の利用が減る学生にターゲットを絞ったり、自店購入のタバコに限り店内喫煙スペースを利用できるサービスや単価を上げるよりも集客を重視するためのサービスを考案したり、中学生ならではの視点とアイデアによるユニークな提案が溢れます。
各チームの発表後には、総括として、現役ビジネスプロデューサーが顧客側に立った視点での評価やアドバイスを行いました。
“ビジネスプロデューサー”を体験してみて感じたこと
実際に戦略を練るなかで、コンビニを利用する目線、ビジネスを創造する上で必要な手順、考え方などをリアルに学んだ職場訪問。各グループがどんな提案をするのか? と真剣に耳を傾けながらも、自分たちが考えたこと、考えなかったこと、もっと深掘りすべきだったこと、注目したポイントなどに思考を巡らせる生徒の皆さん。オフィスツアーを始めた頃とは少し違った表情で様々な感想を語ってくれました。
生徒Aさん
「“戦略”を売るという頭脳が試される職業で、難しそうだと思う反面、創り上げていくことの面白さを感じました」
生徒Bさん
「普段の生活ではあまり意識していないところにも、ビジネスの戦略が潜んでいると思うと、これからの生活ではそういうところにも気をつけてみたいと思いました」
生徒Cさん
「ビジネスプロデューサーは、非常にやりがいのある仕事。大規模な問題を取り上げて自分で色々調べるというのは純粋に“楽しそう”。今後、身近で新しいサービスなどが始まったのを見た時、なぜこのような方法になったかなど、考えてみたいと思います」
子どもたちの将来に役立つことを願って
ビジネスプロデューサーとは、会社や社会を繋ぐだけでなく、一つの問題を解決するために様々な企業、時には政府とも協力し、最初から最後まで一緒に取り組んでいく仕事。現役のビジネスプロデューサーとともにそれを体験することで、DIが日々手掛けている仕事の意義や価値を伝えることができました。
今回の職場訪問が生徒さん自身の将来を考えるきっかけに、そして世の中を少しでも良くしていくためにできることは何かを考えるエネルギーになれば幸いです。
ご参加いただいた鷗友学園女子中学校の生徒の皆さん、ありがとうございました。