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INTERVIEW

アルムナイインタビュー
~PEファンド編①
人を”ワクワク”させて惹きつける。
PEファンドで活躍するアルムナイが語る「DIの魅力」

DI卒業生たち(アルムナイ)は、様々な業界の第一線でビジネスプロデューサーとして活躍しています。会社や手法は異なれど「社会を変える 事業を創る。」という思いは共通しており、そんなアルムナイネットワークをDIは非常に大切にしています。

今回の対談ではPE(プライベートエクイティ)ファンドで活躍するDIアルムナイ2名に、DIでの経験が現在のキャリアにどのように活かされているのか、卒業生から見たDIの魅力などについて聞きました。(聞き手:DI アソシエイトマネジャー 吉原馨/ビジネスプロデューサー 佐々木克仁)

インタビュー アルムナイ紹介

ーー本日はありがとうございます。今回はDIのビジネスプロデューサーからPEファンドに転じたお二人から見た「キャリアにおけるDI」についてお聞きしていければと思います。まずは自己紹介いただいてもよろしいでしょうか?

西山 智史(以下、西山):

私はDIを卒業後、日系のPEファンドに約3年間在籍していました。

大きく分けて投資チームと事業支援チームの2つのチームがあり、入社当初は事業支援チームの一員として投資先である売上数十億円規模のセンサーメーカーに出向しました。営業部長、生産管理部長、副社長を経て最終的には社長を1年半ほど担当し、業績改善が達成したタイミングで社長職を後任にバトンタッチしました。

西山 智史/2019年DI卒
2007年に住友不動産株式会社に入社。都市再開発の企画・提案・推進に従事した後、2013年に中国大連市での子会社設立・経営にも従事。2017年にDIに入社し、電気機器や自動車部品、消費財、保険、不動産などの大手企業に対し、成長戦略策定や新規事業立案・実行支援等のプロジェクトに従事。2019年より日系PEファンドに入社し、出資先の経営者としてバリューアップ、投資部門プリンシパルも務めた。

 

佐々木 優(以下、佐々木):

私はJ-STARというPEファンドの投資チームマネジャーとして投資に従事しています。

J-STARも投資チームとバリュークリエーションチームという2つのチームがあるのですが、弊社の特徴は担当者が投資から事業支援を一気通貫で担当するという部分。

案件のソーシングから投資実行、バリューアップ、エグジットまで一気通貫でサポートさせていただいています。

佐々木 優/2019年DI卒
京都大学法学部卒業後、2016年にDI入社。中堅企業から大企業まで幅広いクライアントの経営計画策定・新規事業戦略立案等を担当。2019年にJ-STARに入社し、投資チームマネジャーとして投資及びバリューアップを担当。

PEファンドの業務とは?

ーー学生のみなさんを中心に「PE(プライベートエクイティ)ファンド」と言っても、業務のイメージが湧かない方も多いと思います。先ほどの例のように投資先に出向し、経営者を担うという業務が中心なのでしょうか?

西山:

PEファンドのミッションは投資先の業績を向上させ、企業価値を高めること。それにより投資リターンを得ることがビジネスモデルとなります。

支援内容としては、新規顧客開拓や価格改定による収益改善、業務効率化/コスト削減など、投資先によってケースバイケースですが、すべて企業価値を高めるための手段に過ぎません。その会社にとって何が一番クリティカルな課題かを見極め、対策を講じていきます。

ただどんな投資先でも重要になるのは「いかに組織を作るか」という部分。

会社というのは「人」の集まりです。ゆえに会社がポテンシャルを発揮できていない理由の多くは組織に起因します。私が社長として投資先に在任していた時も、人材採用と人材育成が大きなミッションでした。スカウトメールや面談、教育研修も私自ら実施していましたね。

佐々木:

支援の形はファンドの方針や投資先の置かれたシチュエーションによって様々です。

私の場合はヘルスケア、IT、消費財という異なる業界の案件を3社ほど担当させていただいています。

西山さん同様、自身が常駐に近い形で入り込んでテコ入れを担当させていただく場合もあれば、現任の経営陣に任せてサポートに回る形もあります。支援内容も様々で、企画・管理体制の整備に始まり、上場を見据えたガバナンスの整備や営業・採用支援、業務効率化など幅広いですね。

ーー1人で1案件を担当されることが多いのですか?

佐々木:

弊社の場合は2~3名のチームで1案件を担当しています。

私のような現場責任者としてのマネジャーと、統括としてのパートナーの2名体制で担当することも多く、かなり裁量権を持って投資先に携わらせていただいています。

重要になってくるのは投資先の方々との人間関係の部分

自分が汗をかくことはもちろんのこと、投資先のメンバーにも汗をかいてもらう必要があります。時にはヒートアップして議論もしながら、組織・人を変えていきます。

互いに人対人として仕事をさせていただいている感覚はありますね。

西山:

たしかに、投資先との信頼関係がPEファンドの業務においては本当に大切です。

PEファンドの支援スタイルは色々あれど、どんなに短くても2年、通常は4~5年かけて会社を変えていくことがミッションとなります。

やりたいことは無限にある中で、優先順位をつけ、社員の皆さんを巻き込んで1つ1つ実行していく。そのためには社員の皆さんとの深い関係値が不可欠ですし、それがPEファンドの面白い部分でもあるのかなと思います。

佐々木:

5年も一緒にいれば、良いこともあれば悪いことも必ずありますからね。

悪い時に一緒に踏ん張り、汗をかくことでしか得られない信頼関係というのは、コンサルにはないPEファンドの醍醐味かもしれません。

DIを選んだワケ/PEファンドを選んだワケ

ーーそれではお二人がなぜDIに入社されたか、そしてなぜPEファンドにキャリアチェンジされたのかお聞かせください。

西山:

私が新卒で入社したのは住友不動産。まちづくりといったディベロッパーの仕事に興味があり選びました。そこで10年勤めたのちに、DIに転職しています。

DIに転職したきっかけは、中国の現地子会社での経営経験。そこで体感した経営の面白さはもちろんのこと、中国社会の驚くほどの急成長を肌で感じたことがきっかけでした。

私は2011年から5年ほど、大連という地方都市に駐在していたのですが、駐在当初はクレジットカードや銀行口座引き落としが使えないような社会。それがわずか5年の間に、アリババ・テンセントといったテックジャイアント企業が急成長し、気づいたら町中の人がアプリで資金決済をしていました。

そんな社会を根底から変えるような最先端のビジネスやテクノロジーに触れられる、ワクワクするような仕事を経営目線でしたい。そう思ってDIに転職しました。

ーー様々な選択肢があったかと思うのですが、なぜその中でもDIを選ばれたのでしょうか?

西山:

まずはDIが社会を変える新規事業にフォーカスをしていること。ワクワクする事業のタネに触れられる機会量が圧倒的だと思いました。

加えてメンバーの多様性。DIには本当にいろんなバックグラウンドの人がいて、ゆえに色んな視点やアウトプットがある。アルムナイのキャリアも多様で、独立したりベンチャー企業に移るなど、多様性にあふれています。

自分のやりたいことがDIなら実現できる、とにかくDIに入りたいと強く惹かれましたね。

佐々木:

私は新卒でDIに入社しましたが、就活している当時は「一生かけて取り組むテーマはこれだ」という志が明確にはありませんでした。

無いがゆえに就活を早めにスタートし、ベンチャーやコンサルティング、金融など幅広い業界を見ていました。

DIに入社する決め手となったのは、インターンシップに参加した中で感じた「メンバーの質の高さや多様性」、産業プロデュースや新規事業といった向き合っているテーマの新規性やスケールの大きさによる「ワクワク感」、将来キャリアチェンジする際の「可能性の広さ」でした。

西山さんもメンバーの多様性に言及していましたが、「社員や同期入社メンバーの多様性」が特に大きな決め手でした

例えば、いまDIでマネジャーとして活躍されている山口友理子さんは私の同期ですが、会ってみればわかると思いますが(笑)他のコンサルには絶対にいないタイプです。

他のコンサルティングファームや金融の志望者が、どこか金太郎飴感のような同質性を持っていた中で、DIのメンバーの多様性は異彩を放っていました

中途入社の先輩社員たちも、事業会社や官僚、研究者などバックグラウンドが本当に様々で、ここなら「何か面白いことが起こりそうだ」、というワクワク感を決め手にDIを選びましたね。

ーー「ワクワク感」は新卒/中途の違いはあれど共通していそうです。

佐々木:

三宅さん(代表取締役COO)をはじめ、「日本」を主語にビジネスを構想する視座を持った人がゴロゴロいる環境ってすごくないですか?(笑)

西山:

なかなか普通の会社には無いと思いますよ。DIはぶっとんだレベルの視座を持った人が本当に多いですよね。

ーーそんな中で、なぜキャリアチェンジを決められたのでしょうか?

西山:

もともと「経営者になりたい」という考えはありましたので、DIが嫌になったとかは全くなく、経営者として純粋にご縁があったからという形でした。

私はもともと10年事業会社で営業や子会社経営をやってきて、そこにDIでのビジネスプロデュースの経験が加わった。そのキャリアとしてのかけ算に魅力を感じていただけた会社から、たまたま経営者としてオファーをいただいたことからチャレンジしてみようと考えました。

佐々木:

私もDIの日々はとても刺激的で、入社前に想定していた以上にワクワク感を覚えるプロジェクトを数多く経験させて頂きました。

キャリアチェンジを考えるきっかけは、中堅企業の案件に連続して複数携わったことでした。

DIは主に「大企業×新規事業」を生業としていますが、その案件は「中堅企業×経営計画策定×実行支援」という、普段のビジネスプロデュースとは対角線上にあると言える案件でした。

DIに新卒で入社した私にとってはそういった中堅企業の会社計画を手触り感を持って実行していくプロジェクトがとても新鮮で、かつ自分の性にも合っているなと感じました。

「社会を変える」規模の事業を常に構想するDIに対し、中堅企業1社1社に深くコミットし、なおかつ一定の客観性を価値としながらアプローチしていきたい。

そういう考えからPEファンド、しかも中堅企業対象にフォーカスしているファンドへとキャリアチェンジすることを決めました。

同じ経営をスコープに入れた仕事ですが、DIで様々な案件を経験させていただいたからこそ、扱う事業の規模と時間軸を変えてチャレンジしてみたかったというのが理由でしたね。

(後編/②につづく)