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INTERVIEW

新卒社員が感じるDIの魅力
~新卒入社ビジネスプロデューサー3名のリアルな実感値

「The Business Producing Company」を標榜し、次代の日本を担うビジネス創造に取り組む株式会社ドリームインキュベータ(DI)。新卒でDIに入社し、ミッションである「社会を変える 事業を創る。」の実現に邁進するビジネスプロデューサーたちが、日々どのように仕事に取り組んでいるのか。また、様々な選択肢の中で、新卒でDIに入社してみての率直な感想はどのようなものか。新卒入社ビジネスプロデューサー3名のリアルな実感値を、座談会形式でお届けする。

入社を決めた「DIにしかない魅力」

——今回は主にコンサル業務で活躍されている3名にお集まりいただきました。早速ですが、ご自身の就活を振り返ってみなさんが新卒でDIに入社した理由をお聞かせいただけますか?

金子(マネジャー):

私は学生時代に航空宇宙工学を専攻していて、最初は研究者として大学に残ろうと考えていました。

ただ私が就活を始めた当時(2011年)は、ソニーなどといった日本を代表するメーカー勢の業績が危ないと言われていたような時期で、「日本企業の技術はピカイチなのに、なぜこんなことが起きているんだろう?」と疑問に感じるようになったんです。

そして色々と思考する中で、単に大学やメーカーで研究者として技術を深掘りするのではなく、「技術優位以外の新しい勝ち方」を見出す必要があると考えるに至りました。

なので、既存とは別のアプローチを取りうる先として金融やコンサルティング、ベンチャー企業など幅広に見ていましたね。

——様々な選択肢がある中でなぜDIを選ばれたのですか?

金子:

いろんな会社を見たのですが、どの会社も基本的には「既存のビジネス構造の中でいかに勝つか」という事業を展開されている印象を持ちました。

そんな中でDIだけは、例えば「豊田市スマートシティ実証」で行なったような「町ごと活用して産業モデルを創り、そのモデルを海外に輸出する」という、既存の事業構造を根本から変えるような話をしていました。

他に戦略コンサルファームなども受けてはいたのですが、自分がモヤモヤしている課題意識に対してまっすぐにアプローチしていたのはDIだけ。なのでDIでインターンシップをしたときから、心の中では「DIに入る」と腹決めしていましたね。

——山口さんはいかがでしょうか?

山口:

私が学生時代に興味を持っていたのが「世の中のあるべき構造・スキームを描き、そこに様々なプレーヤーを巻き込んで実現していく」という仕事。

なので最初は不動産ディベロッパーなどを受けていましたね。あるべき都市像を描き、その中に建物やテナントを誘致したり、緑地などを作っていくことに興味を持っていたんです。

——不動産ディベロッパーを中心に受ける中で、DIになぜ興味を持ったんですか?

山口:

産業全体のあるべき姿を描き、そこに事業者や省庁を巻き込み事業創造していく「産業プロデュース」という仕事が素直にかっこいいなぁ、と思ったんです。このDIならではのやり方に魅力を感じていたので、私の場合は他のコンサルティング会社はあまり見ていませんでしたね。

最終的にはDIの採用プロセスを経る中で出会った先輩がまさに私が目指したいような“憧れ”の存在で、彼みたいになりたいと思って入社を決めました。

——藪さんはいかがでしょうか。

藪:

私も他のコンサルティング会社はあまり見ていなかったという点で山口と共通しているかもしれません。

私は大学時代、土木系で社会インフラを研究していました。なので学生時代の同期は鉄道や国土交通省など、インフラを作る側のキャリアを選ぶ人が多かったんです。私もなんとなくその方向なのかなぁ、と最初は思っていました。

そんな私の転換点となったのが、学生時代にお手伝いした創業間もないスタートアップ企業での体験です。少人数で新しい事業を立ち上げることの醍醐味を肌で味わいました。

社会インフラのように何千人単位で一つの巨大プロジェクトを進めるのも意義が大きいとは思うのですが、その場合、どうしても自分一人の力で仕事に与えられるインパクトは相対的には小さくなってしまいます。

一方で、スタートアップならば一人が与えうるインパクトが非常に大きい。そしてその方が楽しく働けるのではないかと思うようになりました。

——では就活でもスタートアップ企業を中心に見られていた?

藪:

そうですね。従業員が数十人〜百人未満のスタートアップを中心に受けていました。コンサルティング会社はまったく受けませんでしたね。

当時は、一就活生である私の認識がどこまで正しかったかは別として、「コンサルはオペレーション改善の比重が高まっている」といった話を聞くことが多く、そこに対する興味は薄かったというのが正直なところです。

なのでDIもコンサルとしてではなく、インキュベーション事業やベンチャー投資、子会社経営ができることを魅力に感じて興味を持ちました。

そこから実際にジョブなどでDI流のビジネスプロデュースを目の当たりにし、「こういうコンサルだったら面白そう」「スタートアップ的事業立ち上げと産業プロデュース、両方できる環境がある」と思い、入社を決意しました。

縦横無尽。「ビジネスプロデューサー」の仕事

——では次に業務内容についてお伺いします。入社前の入社動機と実際の業務内容にギャップはありませんでしたか? 印象に残っているプロジェクトなどがあれば合わせてお聞かせください。

金子:

私は入社の決め手になった「豊田市スマートシティ実証」のプロジェクトに入社直後から入り、実証の取りまとめや政府提言に関わらせていただきました。

その後、メーカーを中心に幅広にプロジェクトを経験してきましたが、一番印象に残っているのは首都高グループ様と行った「InfraDoctor®️」というインフラ維持管理支援システムの展開戦略プロジェクト

首都高という非常に複雑な道路を維持管理するべく開発された高度な技術を、インフラの老朽化という社会課題の解決に向け、どう普及させていくか、について検討するプロジェクトだったのですが、これもまさに私が学生時代から持っている課題意識にフィットするアプローチでした。

あとは、DIで事業創造を繰り返すうちに学生時代にはなかった新たな課題意識も芽生えてきました。

それは「そもそもの研究開発が機能しなくなっているのではないか?」ということ。?「自社で開発した技術しか使わない」という自前主義だったり、「せっかく開発した技術をどうにかして事業に使いたい」というプロダクトアウトな発想だったり。需要と技術、両方をうまくバランスさせられていないケースを多く見てきたのです。

なので学生時代から持っていた課題意識はもちろんのこと、DIで培った新たな課題意識に対してもアクションを起こせる土壌がDIにはあると感じています。

——次に藪さんはいかがでしょうか。

藪:

印象に残っている仕事は大きく2つあります。

1つめはある大手企業の新規データ事業としてアプリの設計から開発、実証実験までを進めたプロジェクト。全体戦略の議論を進めつつ、同時並行で実行の細かな部分、私はアプリの画面遷移図までITベンダーさんと一緒に作ったりしました。「DIそこまでやる!?(笑)」と、衝撃を受けましたね。

2つめは逆に非常に抽象度が高い、大手メーカーの「10年ビジョン」を作るプロジェクト。会社の存在意義や、10年後にどのような姿になっていたいか、といった抽象的なことだけを語りつくすプロジェクトでした。

この両極端なプロジェクトに携われるところにDIらしさが出ているなと思います。インダストリーの区切りもなく、経営的なマクロレイヤーから本当にプロダクトを作っちゃうところまで、本当に業務の幅が広いんです。

山口:

私は入社以来、金融や製造、医療、人材領域など、様々な事業領域のプロジェクトに携わらせていただきました。

一方で、私が少し変わっているのは、エネルギー関連のプロジェクトをすでに5つやっていること。インダストリー横断で仕事ができるのはもちろんのこと、インダストリーを絞ってスペシャリティを深めていく選択肢があるのもDIならではかなと。

現在はエネルギー産業のあるべき姿を描き、実際に官庁や電力会社、海外企業などの様々なプレーヤーを巻き込んでいく、というプロジェクトに参画しています。

私が入社前に思い描いた「世の中のあるべき構造・スキームを描き、そこに様々なプレーヤーを巻き込んで実現していく」仕事を実現している先輩方は本当にすごいなと思いますし、いつか自分もそんなビジネスプロデューサーになりたいですね。

DIで活躍する人材の共通項とは

——入社して大変だったこと、苦労したことはありますか?

山口:

DIは担当インダストリーが決まっていないので、ゼロ知識レベルからすぐさまキャッチアップして価値を出すことが求められます。先日初めてヘルスケア系のプロジェクトに参加したのですが、規制の影響を強く受ける業界なので、薬事法や健康保険法などの関連知識の学習が必要で、短期間でざっとインプットするよう求められました。

——そんな局面を乗り切るためには何が必要でしょうか?

山口:

「様々な業界に触れる中で得た経験値」がキーだと思います。何度もキャッチアップを繰り返すことで勘所が磨かれ、スピードはどんどん早くなったように感じています。

ただ、そうは言っても、入社当初は経験がないので、ベースとして求められるのは「プロとしての責任感」だと思います。もちろん論点と仮説があって、それを理解した上で適切な調査作業をするという前提条件は必要ですが、やはり最後はやりきる力が必要なんじゃないかなと。

藪:

インダストリーが違うのはもちろんのこと、基本的に新規事業ばっかりやっているので新しいことばかり。なかなか楽になることは無いですよね(笑)。あと大変なことは、お客様がいつも自分より10歳以上年上で、かつその会社のエース級人材と呼ばれるような方であること。そういう方から信頼を勝ち取るプレッシャーも日々感じています。

金子:

2人とも「業務の幅が広い」という点を難しい部分として挙げていますが、逆にそこが我々の付加価値の源でもあると感じています。事業環境が複雑化している昨今において、新しい事業・産業を生み出すためには特定の技術やサービス単体の戦略だけでは足りません。「産業全体のエコシステム」というレベルから構想する力が必要です。

この傾向はどんどん進んでいるし、難易度も上がり続けていると感じています。「産業全体のエコシステム」レベルの視点を磨き続ければ、あらゆる業界の事業創造に対して価値を発揮できるようになると思います。

DIへの招待状。「求められるオーナーシップ」

——DIの組織についてお聞かせください。働き心地や社風についてどのように感じていますか?

山口:

上司と部下の風通しはめちゃくちゃいいですよね。若手からすると、マネジャーや役員陣と日頃から議論して、ある意味彼らをレバレッジしながら示唆を出していくことがができる環境があるのは有難いなと。

金子:

私も一個上の先輩に新卒の時に言われたのか「このプロジェクトにおいて社内ではお前が主人公なんだから、社内のやつらは全員使え」という言葉。マネジャーだろうが役員だろうが、クライアントに価値を出すためなら全て使う。そのぐらいの思いで仕事をやらないとダメだと怒られたんです。
逆に言うと、私はいまマネジャーという立場で、私を使ってアウトプットを出したいと言われたら喜んで自分の時間を差し出します。役職問わず、そういう風に皆思って仕事をしてるんじゃないかという気はしますね。

藪:

コンサルタントと聞くとどこか「ドライ」なイメージがあると思うのですが、DIのメンバーは良い意味で「ウェット」。面倒見がよいメンバーが集まっているのが良いところだと思います。

——では最後にこれからのキャリアの展望、そしてDIへの入社を検討されている学生のみなさんにメッセージをお願いいたします。

山口:

入社前に自分が思い描いていた仕事に携われていますが、まだまだ未熟であることを日々自覚しています。なのでまずはDIで一人前の「ビジネスプロデューサー」として活躍できるようになるのが今の目標です。

新しい事業を創るためには、多くの人を巻き込んでいく必要があります。そして実際に人を巻き込んでいく時に、正論を振りかざすだけでなく「その人達は何故これまでやってこれなかったのか」ということにも「想像力」を働かせる必要性があると感じています。

なので、学生のみなさんには「想像力」を大切にしてほしいというメッセージを伝えたいですね。

——次に藪さん、お願いします。

藪:

私もこの2~3年の時間軸だと、DIでもっといろんなことをやってきたいという思いが強いですね。今、DIの方針として「自分たちでアセットを持って事業をやる」という動きも加速しているので、そういうものにもどんどん挑戦していきたいと思っています。

学生のみなさんへのメッセージとしては、先ほどもキーワードとして出た「プロとしての責任感がある人」に来て欲しいです。

新しい事業や新しい分野で、答えのないところに挑み続けるのは簡単なことではありません。決して洗練されていなくていいから、粘り強くやりきれる人と一緒に働きたいな思ってます。

——では最後に金子さん、お願いします。

藪:

新卒で入社したときは「マネジャーになったら一旦やめようかな」って正直思ってたんですよね(笑)。これは新卒でコンサルティングの会社に入る人は一定数持っているマインドではないでしょうか。
そんなこんなで私も6年目にマネジャーに昇進したのですが、マネジャーになってみると見える景色が変わりました。キャリアを山登りに例えると、山頂を目指して登るなかで「あっちの山も、こっちの山もある」と見える景色が広がった分、逆にまだまだ自分は山のふもとにいるんだという気持ちも強くなってきたのです。

なので、もし自分の課題意識と合った人がいれば一緒に事業をやってみたいという思いもありますが、コンサルティングでクライアントに対して価値を出す力も行けるとこまで伸ばしていきたい。

どっちつかずの回答で恐縮ですが、それが私のキャリアに対する今の素直な想いですね。

最後に学生のみなさんへのメッセージですが、私は「自分の限界を決めたくない人」がDIに向いているのかなと思っています。

DIのコンサルティングは、突き詰めるとクライアントが新規事業をやる際の「ギャップ」「限界」をどう乗り越えるかを一緒に考えることに集約されます。それなのに「自分はここまでしかできない」と限界を決めて頑張れない人は、お客様に新規事業の提案なんてできないですよね。
なので「自分の限界を決めず」山を登り続けられる姿勢がある人がいい。藪・山口が言った「プロとしての責任感」や「想像力」があるからこそ、山を登り切れる。
「登る意志」があって「登れる素養」を兼ね備えた人は、ぜひともDIで一緒に活躍していただきたいと思います。