DIの戦略的アドバイザーVijay Kumar教授のプレゼンテーション資料が公開
DIの戦略的アドバイザー Vijay Kumar教授のプレゼンテーション資料が公開
~2016年7月14日 経済産業省・新産業構造部会において発表~
2016年7月14日(木)経済産業省で開催された産業構造審議会 新産業構造部会のフォローアップ会議に、DIの戦略的アドバイザーVijay Kumar教授が出席。Vijay Kumar教授が使用したプレゼンテーション資料が、経済産業省のホームページに掲載されました。
Vijay Kumar教授はプレゼンテーション資料において、以下を指摘。
(1)技術革新のテンポが速くなり、コンピュータやセンサー等のコストも下がってきた。新しい技術の恩恵を全世界で享受できる体制が生まれつつある
(2)イノベーションが全世界で起き始めた。人材を集めないと、競争に参加する事すらできない
(3)自動運転含めた「人と機械の協調」は想像以上に難しい。我々は「人」を理解していないし、「機械」も理解していない
(4)プライバシー、セキュリティ、セーフティ、働き方の変化、といった大きな社会変動もやってくるだろう。ネットワークサイエンス等の新しい学問領域も重要になって来る
(5)過度に未来に期待をせず、悲観もせず、常に真摯に研究開発と産業化に打ち込む姿勢が、今こそ求められている
「ビッグデータという言葉が独り歩きを始めている。しかし、「ビッグデータ」を収集したところで、そのデータがそのまま「知識」になるとは限らない。「ビッグデータとビッグインテリジェンスは異なる」という事を頭の片隅に置いておく必要がある」
との、プレゼンテーション中における発言に、Vijay Kumar教授の考えが色濃く出ております。
また、7月13日(水)DIと日本経済新聞電子版と共同で開催した経営者セミナーに、Vijay Kumar教授と共に登壇いただいたマサチューセッツ工科大学 CSAIL(コンピュータ科学・人工知能研究所)所長 Daniela Rus教授と、Toyota Research Institute CEO Gill Pratt博士も新産業構造部会に出席。彼等のプレゼンテーション資料も掲載されております。
■掲載サイト : 経済産業省 公式ホームページ
産業構造審議会 新産業構造部会 平成28年7月14日 フォローアップ会議 配布資料
・講演資料1 「ギル・プラット氏(PDF形式・英語のみ)」
・講演資料2 「ヴィージェイ・クマール氏(PDF形式・英語のみ)」
・講演資料3 「ダニエラ・ラス氏(PDF形式・英語のみ)」
■産業構造審議会 新産業構造部会とは
経済産業省経済産業政策局産業再生課による、IoT、ビックデータ、人工知能等による変革に的確に対応するため、官民が共有できるビジョンを策定するとともに官民に求められる対応について検討をする部会です。
今回のフォローアップ会議は、DIが経済産業省からの依頼を受け、DIのアレンジでVijay Kumar教授、Daniel Rus教授、Gill Pratt博士のお三方を迎え、特別セッションとして開催されたものです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
Dr. Vijay Kumar (ペンシルベニア大学 工学・応用科学部 学部長)
インド工科大学カーンプル校機械工学科卒。オハイオ州立大学博士(機械工学)。
専門はロボティクス、中でもmulti-robot system及びmicro aerial vehicle。
2012年3月にTEDで行った講演 ”Robots that fly … and cooperate” で好評を博し、Kmel Robotics社はじめ複数のドローン・ベンチャー企業とも関係を有する。
IEEE Transactions on Robotics and Automationはじめ多数の学術誌の編集委員を務めるほか、米国ホワイトハウスの科学技術顧問を歴任
(2012年から2014年までAssistant Director for Robotics and Cyber Physical Systems at White House office of Science and Technology Policy)
<関連情報>
2016年7月15日 | 戦略的アドバイザー Vijay Kumar教授が出席した経済産業省・新産業構造部会の様子が、日刊工業新聞に掲載 |
<ご参考:DIの最近の取り組み>
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