DIプライベートキャピタル・グループ インタビュー【前篇】

次世代のユニコーン企業を目指すベンチャー起業家に向けた、資金調達やM&Aのアドバイザリー事業を行う、DIのプライベートキャピタル・グループ。急速に高まるニーズに応えるべく、昨年末にメンバーを増強し、「ファイナンス・プロデュース」を標榜する組織として新たに始動*した。当該グループの中心メンバーである、エグゼクティブディレクターの松井克成と、ディレクターのジェソン義人にインタビューを敢行。組織が目指すビジョンから「ファイナンス・プロデュース」の中身まで、余すことなくお届けする。

*関連プレスリリース:NEXTユニコーン起業家向け「ファイナンス・プロデュース」事業を始動

プライベートキャピタル・グループ(以下:PCG)について

ーーまずは松井さん・ジェソンさん、お二人の自己紹介を簡単にお願いします。

松井:

私は大学を卒業後、最初はニューヨークの金融機関に入社しました。その後、SBIインベストメント(旧ソフトバンク・インベストメント)を経てDIに参画しました。DIは今年で9年目になります。

松井 克成 / エグゼクティブディレクター / プライベートキャピタル・グループ長

慶應義塾大学法学部法律学科卒業 米国公認会計士 アフラック、SBIインベストメント(旧ソフトバンク・インベストメント)を経て、DIのFA(フィナンシャル・アドバイザリー)事業、プライベートキャピタル・グループ立ち上げに参画

 

ジェソン:

私は新卒でSBIインベストメント(旧ソフトバンク・インベストメント)に入社し、DeNAで事業開発を経験した後、フィンテック分野のベンチャー企業を経て、2018年よりDIに参画しました。

ジェソン 義人 / ディレクター  

同志社大学経済学部卒業 SBIインベストメント(旧ソフトバンク・インベストメント)、ディー・エヌ・エー、フィンテック系ベンチャー企業を経てDIのプライベートキャピタル・グループ立ち上げに参画

 

ーー松井さんとジェソンさんは前職が同じベンチャーキャピタル(以下:VC)ですが、どういう背景で一緒にチームを立ち上げることになったのですか?

松井:

私とジェソンは前職の在籍時期が被っているんです。お互いに仕事上で絡むチャンスはなかったものの、当時のジェソンはM&Aなどのいわゆるエグジットの実績が豊富で、社内では“ディールメーカー”としての評判が高く、その存在は知っていました。

私がDIに転職して現在の組織を立ち上げるタイミングで、彼がチームメンバーになってくれれば非常に心強いと感じて声をかけたのがきっかけです。

 

ジェソン:

前職では主にM&Aなどの出口支援業務がメインでした。日々の業務を遂行する中、シリーズB以降の起業家から大型の資金調達やM&Aのご相談を頂くケースが増え、ベンチャー・ファイナンスに特化した専門的なアドバイスへのニーズが、年を追うごとに増しているという実感を抱きつつあったんです。

私自身、このニーズに対してもっと腰を据えて携わってみたいと考えていた矢先、松井から声をかけてもらったので、二つ返事で参画を決めました(笑)。

 

ーーPCGの業務内容を教えてください。

松井:

一言で言うと、「ファイナンス・プロデュース」業務を提供しています。「ファイナンス・プロデュース」とは私たちが独自に提唱している概念で、一般的なM&Aアドバイザリー業務や、ファイナンシャル・アドバイザリー業務に留まらず、起業家や大企業の新規事業責任者など、事業創造の中核になる人と、利害や想いを共にしながら伴走していく点が特長であり、DIのビジネスプロデュースと通じるところが土台にあります。

※ファイナンス・プロデュース構造図

 

PCGが提唱する「ファイナンス・プロデュース」とは?

ーー「ファイナンス・プロデュース」事業についてもう少し詳しく教えてください。

松井:

「ファイナンス・プロデュース」は、財務アドバイザリーの上位概念としてより広い範囲を網羅しています(※上図参照)。一義的には財務アドバイザリー業務も行いますが、起業家に主眼をおいているのが特徴で、特にシリーズB以降を中心とした、次世代のユニコーン企業を目指している企業様を対象に、経営の節目となる重要局面(例えば、IPOに向けた大型の資金調達やM&Aなど)におけるアドバイザリーを行っています。

シリーズB以降になると、起業家の方々は成長への孤独なプレッシャーと日々闘っていらっしゃいます。まずは私たちが壁打ち相手・相談相手として寄り添う姿勢が重要だと捉えています。

ちなみに、次世代のユニコーン企業を目指す起業家の方々を、私たちは「NEXTユニコーン起業家」と呼んでおります。

また「ファイナンス・プロデュース」の大きな特長としまして、DI全体のプロパティを最大限に活かせる点が挙げられます。どういうことかと言いますと、DIは大企業に向けた戦略コンサルティング事業や、ベンチャー投資事業などの豊富な経験から、横断的な人的ネットワークおよび多様な知見を有しています。これらDIに蓄積したプロパティを活用することで、社内外の人間関係や信頼関係構築、事業理解やテクノロジー、マーケット理解などについて、各当事者の視点だけでは見えにくい部分に独自の付加価値をご提供できるわけです。

 

ジェソン:

個人的には『起業家の事業創造支援』という考え方が、「ファイナンス・プロデュース」を表す言葉としてしっくり来ます。

ベンチャー企業の場合、限られた時間軸と人的リソースのなかで、成長のために全速力で走り続ける必要があります。資金調達やIPO、M&Aなどを含めてあらゆるベンチャー・ファイナンスの経験を積んだオールラウンドな専門人材を社内に抱えているケースは稀です。

事業局面が変わるごとに新たに最適人材を採用するとしても、時間とコストが追いつかないこともありますよね。いわばベンチャー経営の節目における重要局面での財務パートナーとして、私たちがワンストップでご支援させて頂くイメージです。クライアントにCFOが不在の場合は、外部CFOのような形で主体的に関わりながらご支援するケースもありますし、実際に外部CFO人材をご紹介するケースもあります。

 

松井:

起業家や大企業の新規事業責任者とともに、事業創造のビジョンや社会的意義を共有したうえで、その手段や通過点となるような大型の資金調達・IPOやM&Aについて、名実ともに株主の立場でもなく、あくまで“起業家本位で”親身になって相談させて頂くのが特長ですね。

 

ジェソン:

別の見方をすると、特にM&Aにおいては第三者が入ることでスムーズに交渉が進められることも多いんです。第三者だからこそ冷静に判断できることもありますし、当事者同士だと言いにくいこともありますしね(笑)。

例えば、起業家としてこれまでお世話になったVCや大企業の株主と売却価格をどのように分け合うか、またはM&Aを断ってIPOを目指し続ける場合とのメリット・デメリットは各利害関係者にとってどう異なるのか・・・などなど。

たとえ投資契約書や株主間契約書で合意済みであったとしても、様々な利害関係や思惑・感情が入り混じってくることは、ご経験がある方であれば容易に想起されると思います。

 

ーー先ほど松井さんから「NEXTユニコーン起業家」というワードが出てきましたが、具体的にはどういった定義になるのでしょうか?

松井:

共通定義としては、「企業価値1千億円以上の規模の事業を目指したい起業家」を指しています。そのうえで、以下のように分類して定義しています。

●NEXTユニコーン起業家の定

 ① 千億円以上の企業価値での大型上場(IPO)を目指す次なるユニコーンとして、大型の資金調達などを活用して事業加速を目指す起業家(狭義のNEXTユニコーン)

 ② 小規模上場を選ばず、新規事業に取り組む大企業等にM&Aを活用してグループ入りし、より大きな経営資源を活用して1千億円以上の事業創造を目指す起業家(広義のNEXTユニコーン)

 ③ 大企業等の新規事業のなかで、外部の経営資源をフル活用するほうが成功確度が高まる新規事業をカーブアウトし、1千億円以上の事業創造を目指す起業家(広義のNEXTユニコーン)

 

 後篇へつづく 

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