アイペット損害保険 × ボードウォーク スペシャル対談【前篇】

DIが成長企業にマジョリティ投資を行い、DIのグループ企業として継続経営をしていく「事業投資」。DIのベンチャー投資・育成(営業投資事業)と大企業における新事業創出・ビジネスプロデュース(戦略コンサルティング事業)で培ったノウハウを融合し、投資先の企業価値を向上させていく事業だ。今回はDI事業投資先である、ペット保険大手のアイペット損害保険株式会社と、電子チケットプラットフォーム事業等を運営する株式会社ボードウォークの経営TOP2によるスペシャル対談をお届けする。
【アイペット損害保険株式会社】

  • 経営理念:ペットとの共生環境の向上とペット産業の健全な発展を促し、潤いのある豊かな社会を創る。
  • 事業内容:ペット保険専門の損害保険業
  • 設立:2004年5月
  • 社員数:483名(2019年3月31日現在)
  • DI出資比率:56%(東京証券取引所マザーズ市場上場)
【株式会社ボードウォーク】

  • 企業理念:カタチにこだわらないエンタテインメントの楽しみ方を提供し、ひとりひとりの感動の最大化を目指す
  • 事業内容:チケット事業/ファンクラブ事業/グッズ・EC事業/データマーケティング事業
  • 設立:2010年5月
  • 社員数:50名
  • DI出資比率:30%(潜在ベース46%)

対談メンバーのご紹介

ーー本日はお集まりいただきありがとうございます。まずはじめに、皆様が経営者としてどのような役割を担われているか、簡単にご説明いただけますでしょうか?

山村:

私はアイペット損害保険株式会社の代表取締役として、現在準備中の持株会社への移行などといった会社全体に関わる事案の統括をやらせていただいております。また、もともと営業畑でキャリアを積んできたこともあり、営業組織の営業戦略や継続率向上という部分も重点的に見ております。

山村 鉄平/アイペット損害保険株式会社 代表取締役 社長執行役員

立教大学経済学部卒業後、1997年に新卒で安田生命保険相互会社(現:明治安田生命保険相互会社)入社。2013年にアイペット損害保険株式会社入社、取締役営業企画管理本部長などを歴任後、2016年6月代表取締役社長執行役員就任。

 

青山:

私の管掌は大きく2つあって、1つはマーケティング。デジタルマーケティングからCRM、テレマーケティングなどを統括しています。

もう1つは新規事業。先ほど山村が持株会社への移行を準備していると申し上げた通り、現在ペット保険以外の事業を企画しています。「ペットとの共生環境の向上とペット産業の健全な発展」という弊社の経営理念に即した、新しい事業を立ち上げ予定です。

青山正明/アイペット損害保険株式会社 取締役 常務執行役員

京都大学法学部を卒業後、新卒でドリームインキュベータに入社。幅広い業種における戦略コンサルタントとしての成果を重ね、35歳で執行役員に就任。2011年にドリームインキュベータが筆頭株主となってアイペットの経営変革に乗り出した際に、アイペット社外取締役に就任。2016年にアイペットへ正式入社し、取締役常務執行役員に就任。

 

遠藤:

私はもともと管理部長から社長になったという経緯がありますので、財務や経営管理といった部分がもともとの担当でした。社長になってからは、新規顧客の獲得、具体的にはスポーツなどといった音楽プロダクション以外のお客様の開拓も率いています。

これまでミュージシャンのライブチケットやファンクラブマネジメントで培ってきたノウハウを活かしながら、JリーグやBリーグ、DAZNさんなどといった異業種の皆様とタッグを組み、新しいサービスを開発しているところです。

遠藤 政伸/株式会社ボードウォーク 代表取締役社長

東洋大学大学院法学研究科博士課程前期修了。株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)を経て、2016年株式会社ボードウォークに管理部長として入社、2019年1月代表取締役社長就任。SMEでは、グループ子会社であるアーティストマネージメント会社・レコード会社にて主に管理部門に従事。またSMEと韓国企業との合弁会社であるJYPエンターテインメントJAPANの設立に携わった他、物流会社である株式会社ジャレードに出向、経理部長などを務めた。

 

半田:

私は2018年は取締役COO兼CMOとして100%ボードウォークに出向しておりましたが、2019年からは50%はボードウォーク、もう50%はドリームインキュベータの「事業投資」を拡大していくことに時間を割いています。現在は遠藤社長の手が回りきらない部分のサポート、株主との渉外や資本政策、資本業務提携などをメインに担当しています。

ドリームインキュベータ(DI)の事業投資ポートフォリオには、今ここに集まってくださったアイペット、ボードウォークの他に、プロフェッショナル人材紹介サービスを運営する株式会社ワークスタイルラボの合計3社があります。これから4社目、5社目の事業投資先となりうる企業を開拓するのが私のミッションです。

半田 勝彦/DI 執行役員(兼)株式会社ボードウォーク 取締役

慶應義塾大学大学院経営管理研究科エグゼクティブMBA(経営学修士)。株式会社博報堂及び 株式会社博報堂DYメディアパートナーズを経てDIに参画。DIでは、インキュベーション(投資)部門に所属し、メディア、コンテンツ、エンタテインメント領域を中心に主に事業投資先の発掘、投資実行、投資先企業へのハンズオンを行っている。株式会社ボードウォーク取締役も兼務。

 

 

投資先から見たDIの「事業投資」の魅力とは?

ーー今回のテーマである「DIの事業投資」について、実際の投資先である皆様が普段感じておられることをお聞かせいただけますでしょうか?

山村:

経営レベルから現場レベルまで、様々なサポートをいただけるのがDIの特徴だと思います。

例えば、経営に関しては原則任せていただいていますが、何かあったときには相談ができ、助け船を出していただけるのがDIです。特に、まだこの会社が名も知れていない時代に、「後ろ盾にDIがいる」ということが会社の信用度を非常に高めてくれていたと思います。

一方で、現場レベルではDIでビジネスプロデューサーとして活躍する若手メンバーが出向してきて、社員と一丸となって活躍してくれました。

DIのビジネスプロデューサーに対する印象を一言で表すと「優秀かつ、よく働く」です。もともとポテンシャルの高い人たちが、どんな仕事でも徹底的にやり切る。これはDIメンバーに通ずるDNAみたいなものなのでしょうか。「こいつら怪物か」と思うくらい一生懸命働くんですよ(笑)。

 

遠藤:

うちでも、土日に極寒の札幌でイベント現場対応してくれていたと思ったら、月曜朝一には東京オフィスで何食わぬ顔で仕事していたり。その時はバケモノだと思いましたよ(笑)

 

青山:

優秀な人材がめちゃくちゃ働くって、小さな会社にとってはものすごい付加価値があるんですよね。それは彼ら自身が出す付加価値はもちろんのこと、周りに及ぼす好影響というのもあります。自分より若い人間が隣でめちゃくちゃ働いていたら、自分も負けてられないと奮起しますよね。

 

山村:

周りへの好影響は間違いないですね。よく働くことに加えて、若くても「経営目線」を持っているのがDIメンバーの特徴。同い年位のプロパー社員とは異なる視点を持っているので、余計周りは刺激されるんだと思います。

 

ーー経営陣・現場問わず、投資先の成長に本気でコミットする、というのがDIの事業投資の一つの特徴なのかもしれませんね。

山村:

「コンサルタントが出向でやって来る」と聞くと、どうしても事業会社のメンバーは身構えてしまうものです。でもとにかく一生懸命働く姿を見ると、「来てくれて本当によかった」と180度手のひらを返す。そんな瞬間をたくさん見てきましたね。

 

青山:

「現場・現実・現物」という言葉があるように、机上の空論でどれだけ正論を言っても、事業会社の人は心を開いてくれないことが多い。逆に、現場仕事を徹底してやりきった瞬間に、犬のようにお腹を見せて懐いてくれる(笑)。なので、DIメンバーにはこれからも「現場・現実・現物」を大切にしてもらいたいと思います。

 

ーーボードウォークから見た「DIの事業投資」の印象はいかがですか?

遠藤:

単なる株主というより、「心強い同僚」という意識ですね。山村さんがおっしゃったように、メンバー全員が非常に職業意識が高く、ともすればうちの社員よりも会社のことを想って行動してくれます。経営においても、暗闇の中で誘導灯を照らしてくれているかのごとく、目指すべき方向を具現化していただいています。おかげで、ブレることなく会社が進んでいけているように思います。

 

これができたら最強!?DI事業投資の伸びしろ

ーー逆に、DIの事業投資において改善の余地がある点などはありますでしょうか?

遠藤:

あえて挙げるとすると、「現場メンバーに対する想像力、歩み寄り」でしょうか。

私たちはエンタメ会社なので、経営の理論などとは無縁のところでやってきたメンバーがほとんどです。そういう人たちに、いきなり経営に関する豪速球を投げられてもなかなか受け止められない、理解できない、というのが現実です。

なので我々のレベルに合わせて物事を噛み砕いたり、キャッチアップする時間をいただきたいというのは時々感じますね。

 

山村:

たしかに、業界ごとや会社ごとに現場の実務や慣習は大きく異なるという部分はコンサルティングに携わるDIメンバーにしっかり学んでいただきたいポイントかもしれません。

例えば、保険の世界は非常に地道な営業や顧客対応が必要な世界です。弊社の営業やコールセンターの現場では、土日も出勤して、お客様や代理店様への対応を行っているという泥臭い現場が存在するのです。そこに、単にコンサルタントの分析を持ってきても通用しません。

もともとポテンシャルが高い優秀な方々が多いので、実務を理解することができれば最強だと思いますよ。

 

 後篇へつづく 

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