新卒社員が感じるDIの魅力 第2弾「コンサル×インキュベーション篇」
「The Business Producing Company」を標榜し、次代の日本を担うビジネス創造に取り組む株式会社ドリームインキュベータ(DI)。新卒でDIに入社し、ミッションである「社会を変える 事業を創る。」の実現に邁進するビジネスプロデューサーたちが、日々どのように仕事に取り組んでいるのか。また、様々な選択肢の中で、新卒でDIに入社してみての率直な感想はどのようなものか。新卒入社ビジネスプロデューサー6名のリアルな実感値を、3名ずつ全2回の座談会形式でお届けする
共通する志 「社会を変える 事業を創る。」
ーー【コンサルティング篇】に続き、今回はインキュベーション事業に関わりのある3名にお集まりいただきました。早速ですが、まず新卒でDIに入社された理由をお聞かせいただけますか?
中山:
「外貨を稼げる産業に関わる」というのが私の就活テーマでした。
そのテーマのもと、当時は「ヘルスケア」「ゲーム」「次の産業探索」の3ケースを中心に見ていました。ちなみに「外貨を稼ぐ」の主語は「日本」になりますので、本社が日本にある会社を意識して見ていましたね。
そうやって様々な会社を見ていく中で、日本から次の産業を創り出すことを目指すコンサルティングファームとして知ったのがDIでした。
ーーなぜ「外貨を稼げる産業に関わる」と思われたのでしょう?
中山:
各省庁のレポートを大学2年のときに読み漁っていた時期がありまして(笑)。
日本はGDPが約500兆円、輸出依存度が約15%、要は7~8割が内需で成り立っています。もともと人口増加の内需で経済成長してきた国なので、人口が減ってきた時に次の打ち手がないと厳しくなる。この事実を自分事として捉えるようになって、至った結論が「外貨を稼げる産業に関わる」だったんです。
小林(マネジャー):
私は中山ほどかっこいいストーリーではないのですが(笑)、「経営・戦略」をやりたいと考え、戦略コンサルティングファームを中心に就活をしていました。
最終的な決め手となったのはDIの「難しいテーマに挑む」姿勢。
単なる効率化ではなく、「社会的課題を解決する」であったり「既存例にないような事業課題を解決する」といった、一段レベルの高い難題に挑戦したいと思いDIを選びました。
ーー中小司さんはいかがでしょうか?
中小司:
一言でいうと、DIが掲げる「日本経済を元気に」というスローガンに凄く惹かれたからです。
私はタイのバンコクで生まれ、高校生になるまでマレーシアに住んでいました。日本人であることを否が応でも突きつけられる環境下だったからこそ「日本」を強く意識し、海外において日本企業の影響力が弱まっていくことに課題意識を持っていました。
中山が言った「外貨を稼げる産業」に近いのですが、日本の産業が海外でも通用するための仕組みづくりに貢献したいという思いが第一にあったんです。
そんな思いのもとコンサルティングファームや外資系投資銀行、メガベンチャーなど幅広に見ていたのですが、「志」の部分で私と一番近かったDIを選びました。
インキュベーション・コンサルティング・海外…多様なキャリアパス
ーー次に業務内容についてお聞きします。これまでのキャリアと、その中で印象的だった仕事があればお教えください。
中小司:
私は最初はコンサルティングからスタートして、入社1年目の最後のプロジェクトで、いわば東京モーターショーのインド版みたいなイベントに出張で行ったのですが、実際にインドの土埃舞う会場でひしめき合うインド人の熱気を見た時は衝撃的でしたね。
メルセデス・ベンツの前で自撮りしていた少年に話しかけると「僕は5年後、この車に乗るんだ!」とキラキラ目を輝かせて話すんです。「こういう国が成長するんだな」と、色々と考えさせられる出来事でした。
それを機にDIのインド投資事業にも関わるようになったので、この「インドの衝撃」は私のキャリアにとって一種の転換点だったと思います。
今は入社して4年目ですが、国内投資先のバリューアップも含め、コンサルティング・インキュベーション・インド投資と幅広く経験させていただいています。
ーー中山さんはいかがでしょうか?
中山:
入社前からスタートアップ支援がしたいと思っていたこともあり、上司に希望を出したんです。そうしたら入社2日後に「投資先企業の支援に行ってこい」と言われて(笑)、組織作りや資本政策関連の支援などを経験しました。
入社2年目には「事業にも興味がある」という話をしたら、運よく投資先の電子チケット会社「ボードウォーク」でエンジニアポジションが空いたということで、出向してデータベースの運用にも従事しました。
ーー凄い業務の振れ幅ですね。もともとエンジニアの経験があったんですか?
中山:
アプリ開発などは少し経験があったものの、出向先では未経験のプログラミング言語を使用していたので、同僚に一から教えてもらいながらやりましたね。
3年目は本社に戻って大企業コンサルティングを軸に新規事業支援を担当し、4年目には新たに立ち上げたベンチャー投資ファンド「DIMENSION※外部サイト」で投資担当をやっています。
振り返ると1年ごとに仕事が変わってきましたが、どれも濃い経験ばかり。どこに行っても「つまらない仕事がない」というのはDIの良いところなのかなと思います。
ーー大企業コンサルティングとインキュベーションは一見すると全く違う仕事のようにも見受けられます。何か共通項はあるのでしょうか?
中山:
DIのコンサルティングは「新規事業創造」に特化しているので、実はコンサルティングもインキュベーションも本質的には近い仕事なんですよ。 お客様が大企業か起業家かという違いはあれど、「市場構造を明らかにして、一緒に新しいチャレンジをする」という意味では同じなんです。
ーー小林さんはいかがでしょうか?
小林:
私はコンサルティングが7割、インキュベーションが3割という感じです。
元々コンサルがやりたくてDIを選んだこともあり、今もコンサル側の部門でマネジャーをしています。ただ、他の戦略コンサルティングファームに就職した大学時代の同期と話していても思うのですが、コンサルティングばかりやっていると事業会社側の経験も積みたくなるときがあるんですよね。
そんなモヤモヤを上司に相談したところ「事業もやってみるか」と言われ、コンサルをやりながらも週の半分ぐらいの時間を使って DIの子会社側の経営や、企業買収後のPMI(Post Merger lntegration)*にコミットしていた時期もありました。*PMI(Post Merger lntegration)・・・M&A後の経営安定化を目的とした統合プロセス
ーー実際に事業も経験してみて、そのモヤモヤは解消されましたか?
小林:
そうですね、両方の立場を経験した上で、今はやはりコンサルティング業務を続けたいなと思っています。
一般的なコンサルティングファームに入っていたら、「転職しなければ事業経営はできない」という状況だったと思うので、ある意味で社内転職できるDIの環境は有難いなと思いました。
私の場合、事業経営側のキャリアにも積極的にチャレンジした結果、まだ入社して6年目ですが、DIの子会社の3社全てで働いた経験があり、大きな糧になっています。
「飽くなき未知への挑戦」ができるDIの環境
ーー短期間で多様なキャリアを経験されてきたみなさんですが、仕事をする上で大変なことを挙げるとするとなんでしょうか?
中小司:
コンサルタントと投資家では頭の使い方やバリューの出し方がかなり違っていて、その切り替えがすごく苦労したポイントですね。
具体的に言うと、コンサルタントの場合は徹底的に情報収集し、熟考したうえで情報を整理し、提案書をつくるという仕事スタイルが基本です。一方で投資家として投資先をバリューアップする場合は行動までのタイムスパンが短く、考えるよりも「まず行動」して物事を前に進めていくことが求められます。
この考え方の違い、動き方の違いはとても苦労したポイントです。でもそういう経験があったからこそ、今のビジネスプロデューサーとしての「自分らしさ」が醸成されたのかなと思っています。
ーー小林さんはいかがでしょうか?
小林:
少人数のコンサルティングファームならではの苦労としては、業界知見で戦いづらいことですかね。当然、一般的な事業会社に比べるとDIは知見の宝庫だと感じますが、大規模なコンサルティングファームに比べると正直見劣りするんだと思います。
ただ、そういう意味でもDIが「新規事業」に重きをおいているのは理に適っていて、業界自体が新しかったり、まだそもそも存在していなかったりするテーマが多いんです。
そのため我々が扱うようなプロジェクトでは、ファーム内にある知見はベースにしつつも、最終的には社員自身の能力で戦うことが求められます。
実際にお客様から、「『よーいドン』で誰も考えたことがないテーマを一緒に考えてもらうなら絶対にDIさんにお願いする」と言われたこともあるくらいです(笑)。
ーーそれはなかなか難しそうですね…!
小林:
もちろん最初は皆苦戦しますが、「知らないことでも考えて答えを出す経験」を積む内に、どんどんできるようになっていきますね。やや逆説的ですが、ある意味でそうなれる環境がDIにあるのだと思います。
誰も知見を持っていない領域へのチャレンジにおいて、業界内での長年の経験や知識に頼るのではなく、その場の頭のキレで戦える機動力がつくのはDIならではだし、個人のキャリアとしても面白いポイントなのではないでしょうか。
中山:
DIはどの部門の仕事もこれまでの先行事例が少ない or 存在しないテーマを扱います。
でもだからこそ、横を眺めれば自分と同じくらい無理難題に挑戦しているメンバーばかり。戦っている人間同士で刺激しあい、気兼ねなくヒントを聞きあえるコミュニティがあるからこそ、難局も乗り切ることができるんです。
小林:
私が2年目の頃に「この仕事すごく面白い!」と思ったのも、若手3人で話している中で「無理だと思っていたお題の答えがわかった瞬間」でした。DIのメンバーが話しあえばどんな難題でも答えが見つかる、という感覚がありますよね。
中小司:
あとは「あきらめないこと」も習慣化されています。パッと見では無理だと思っても、あきらめずに突き詰めたら意外と答えが浮かんできたりする。「あきらめない」マインドセットはDIにおいては必要不可欠です。
小林:
無理だと思っていたことが無理じゃなくなった経験が積まれていくことで、良い意味で頭のネジが外れていって、「無理だと思う課題に出会った瞬間にちょっと嬉しくなる」みたいな(笑)。
誰にも解けそうにない課題が見つかったということ自体がチャンスという発想。未知のお題が与え続けられているからこそ、誰もあぐらをかかないのはDIらしいポイントかなと思います。
ーー非常に難易度の高い仕事ばかりですが、みなさんの働き方は具体的にどのようなものですか?最近は新型コロナウイルスの影響も気になります。特に小林さんは最近お子さんも誕生されましたよね?
おかげさまで先日第一子が生まれたのですが、非常に柔軟な働き方をさせてもらっています。
私の今の働き方は平均すると「週1日出社・週4日在宅勤務」。さらに、在宅中は日中2~3時間を子育てや家事に当てています。あらかじめ予定表に子育て等の時間を確保しておけば、そこに誰も別の予定を重ねてこないルールになっているんです。
そもそも子供が生まれる前も、いわゆるコンサルタントに抱くイメージの激務環境ではありませんでした。
私はロングスリーパーで、1日8~9時間寝ないと体が持たないタイプなのですが、実際この6年間しっかり睡眠時間を確保してやってこれているのがその証左かなと思います。
中山:
働き方は本当に自由ですよね。私は最近は2週間くらいリモートで仕事していることもあります。
中小司:
逆に私は結構出社している方ですが、スタイルに合わせて自由に働き方を選択できる環境がDIにはあると思います。
“明日の日本を創る”挑戦者、求む。
ーーみなさんがこの先どういうキャリアを描いているかお聞かせいただけますでしょうか。
中小司:
私はコンサルティングからスタートしてインド投資、投資先のバリューアップと、徐々に経営側に自分のキャリア軸が動いてきました。なので、ゆくゆくは事業経営をするビジネスプロデューサーになりたいと思っています。
元をたどると、私にとってのビジネスプロデューサーの青写真は「父親」なんです。私の父は中堅の鉄鋼系専門商社で働いているのですが、彼は社員0名の状態で東南アジアに入り、そこでマレーシアやインドネシア、タイなどで事業部をいくつも作り、自ら経営者としても携わり、事業を立ち上げ続けています。
そんな父の背中をずっと見てきたからこそ、自分で何か新しいことを作り、海外でも通用する産業を創る、というビジネスプロデューサーになるのが私の目標です。
小林:
私は山口県出身で、父親は政治家、姉は公務員といった超ドメスティックな家で生まれ育ちました。なのでいわゆるパブリックマインドは高い方だと自負していて、DIを選んだ理由もそこにあります。将来的にも、この国に役立てる方向性で挑戦し続けていきたいですね。
中山:
冒頭にお話しした「外貨を稼げる産業に関わる」に当てはまるテーマが見つかったら幸せだな、というのが長期的なキャリアのゴール。そのための手段として、コンサルティングやインキュベーション、投資ファンドという多種多様な領域で今は頑張って仕事していきたいと思っています。
ーーでは最後に、DIに興味を持ってくださっている学生のみなさんにメッセージをお願いいたします。
中小司:
「清濁併せ吞める人」と一緒に働きたいですね。
新規事業コンサルティングや投資という仕事は綺麗事ばかりじゃなく、しんどいこともたくさんあります。「答えがない」とか「次どうしていいかわからない」という辛い状況に立たされても、“清濁併せ呑んで”物事を前に進めていけるかどうか。
DIは普通のコンサルティングファームでは得られないような生々しさが味わえる会社だと思うので、ぜひ逃げずに一緒に考えて行動できるような人に入社していただきたいです。
中山:
私は「冒険心のある人」「ポジティブな人」に来て欲しいですね。知らないものを見聞きした時に、ビクビクするよりはワクワクする。そんな無邪気で、素直な人が多いのがDIの特徴です。
小林:
たしかにDIってコンサルタントにありがちな「超左脳人間」や「超エリート風情」的な人がいないですよね。事業創造のプロフェッショナル集団だからといって「革新を追い求めるギラギラ感」は必ずしも必要ありません。私もどちらかと言えば保守的なタイプですし。
「難しい課題に対して素直に、前向きに挑戦する」ことができる人。
その共通項さえ満たしていれば、どんな人でも受け入れる寛容さがDIにはあります。我こそはという方はぜひ挑戦していただけると嬉しいです。